2011/11/20
「ぼんやり思考でいこう」【福祉用具のコラム Vol.8(最終回)】
福祉用具の山口です。
福祉用具とはそもそも何でしょう?
法制度上、福祉用具にはいくつかの区分があります。
「車いす」
「車いす付属品」
「特殊寝台」
「特殊寝台付属品」
「床ずれ防止用具」
「体位変換器」
などなど。
みなさんは福祉用具と言われて何をイメージするでしょう。
きっと多くの方は、車いすや杖などをイメージすると思います。
私はあえて断言します。福祉用具はそんなものではない。
福祉用具とは「使う者の手足であり、身体の一部である」べきなのです。法律で定められていることやカタログに載っていることが福祉用具の定義などではありえません。
身の回りにある、自分にとって役に立つすべての物は福祉用具なのです。他人にとっては邪魔な物でも、自分にとって有益であればそれで良いのです。
私たち福祉用具専門相談員はカタログばかりにとらわれるのではなく、その人にとって本当に役に立つ物はなんだろうか、と広い視野で考える必要があります。そのためにはその人や周囲の状況を、あえて焦点を合わせずにぼんやりと見て、ぼんやりと考えるのです。そうすることで、それまで気づかなかった、本当に必要なものが見えてくることがあります。
福祉用具に限らず、また、介護の仕事に限らず、すべての業種やすべての生活の場面において、時にはぼんやりと全体を他人ごとのように眺めてみるのも良いのではないでしょうか?
そんなふうに考える、「車いすを貸したがらない福祉用具専門相談員」の山口がお送りいたしました。
長いような短いような、途中にはだいぶサボってしまいましたが、皆様の今までのお付き合いとご声援に大きな感謝を申し上げるとともに、このコラムの結びとさせていただきます。
本当にありがとうございました!

